自己表現ぶろぐ

会社では冴えない社会人が、ネット弁慶になるためのブログ。好きなものや興味のあるものの感想を、ちまちま書きます。

【音楽】マッシュアップアラカルト

Soundcloudを利用するとき、最近は専らマッシュアップばかりを聴いている。

オリジナルソングとかも良いんだけれど、既存の物同士がぶつかりあって新たな盛り上がりへ達する、という現象がすごく好きなのだと思う。

 

もちろん、著作権的観点から言って、既存楽曲がインターネットにアップされることはよろしくないであろう。そこに疑問を呈すことはない。

けれども、スタートレックがファンに愛されすぎて二次創作がどんどん進化していったように、新たな音楽性が発掘されるという手段としては、このマッシュアップは優れているのではないかなぁと思う。

飲食店で新しいコラボメニューが出る喜びというか、そのような盛り上がりがマッシュアップには確かにある。私的利用の法的範疇で、できれば今後もゴリゴリに聴いていく所存だ。

 

さてさて、今回の記事ではそんなマッシュアップの楽曲をいくつか挙げて、それについて好き勝手言いたいことを言おうと思う。

 

soundcloud.com

 

口ロロの「00:00:00」と千石撫子(cv.花澤香菜)「恋愛サーキュレーション」とのマッシュアップ

第一に言っておくと、この界隈では恋愛サーキュレーションの人気度は抜群に高い。この世の全員が、化物語を視聴済みかのような錯覚に陥るほどである。

そんな、皆が大好きな千石撫子の歌声に、口ロロのこの曲が見事に溶け合っている。

タイトルにも「おやすMix」とあるように、就寝前に聴くのにぴったりの優しい曲調が聴き手を包む。そして、口ロロのヴォーカル・三浦と千石撫子とが掛け合って、その歌声がポカリスウェットのように身体に染み込んでいく。

8分と割と長尺ではあるが、一度聴いたら長さも忘れて癒されること間違いない。

 

soundcloud.com

 

普段混ざり合いそうもない三者が、見事に合わさった傑作。

曲を引っ張るのはBeasie Boysのゴキゲンなリリックである。そして、初めと終盤に顔をのぞかせるDaftPunkの音源と、ベースを支えるcapsuleのサウンドとが見事なバランスで融合している。

初めて聴いた時の感動たるや、脳汁がいくらあっても足りないような昂りであったことを今でも覚えている。エレクトロニックな雰囲気から、いきなり「YEAH」でヒップホップの世界観に引き込まれる。それが心地よい驚きを以って受け入れられて、一気に気持ちがアガる。

終盤は三者が乱れ踊り、もうごちゃごちゃのまま自分も踊りたくなっちゃう感じ。そんな込み合う様子に醍醐味を見いだせる一作であるといえる。

 

soundcloud.com

 

国民的アイドルグループと若手ラップアイドルグループとが出会ってしまった。それがこの曲だ。

ライムベリーのあどけない歌声もそうだが、SMAPもデビュー曲だけあって相当に歌声が若々しい。両者の若いパワーが1曲を成している点は非常に面白い。サビをちゃんとSMAPが歌い上げる構成なのもリスペクトが感じられて良い。

 

soundcloud.com

 

抜群の親和性をこのマッシュアップが誇るのも当然。何を隠そう、真部・西浦ペアがどちらにも関わっているからである。

バンド・相対性理論を脱退した2人がプロデュースしたのが、「シンキングインザレイン」を歌うタルトタタンである。やくしまるえつこの独特の歌詞に負けず劣らずの歌詞と、その独自のサウンドはどちらも抜きんでており、一度耳にするともれなく中毒性が発揮される。

そんな二者がマッシュアップによって出会うわけであるが、製作者が一緒だとこうも自然に合わさるんだなぁというのが正直な感想である。

冒頭、チャイナアドバイスのイントロが入って静かに盛り上がっていくのがたまらなく好きだ。優しく跳ねるような楽曲が、少し雨粒でしっとりしたような様を見せてくれる良作である。

 

soundcloud.com

 

リミックス時々マッシュアップといった感じの作品。夏祭りがチップチューンアレンジであるところが心憎い。

テンポが速く疾走感を感じるが、8bit音源の夏祭りに懐かしさは失われていない。また、相棒白金ディスコとの相性もばっちりである。

また、若干懐かしの歌謡を思わせる白金ディスコが引き寄せたのか、吉幾三が乱入するのもにぎやかで楽しい。

 

以上でザッとした紹介は終わりである。

ふとした気づきを、音楽として形に表せられる人には尊敬の念しかない。そして、それが新たな発見を我々に届けてくれるのだから、マッシュアップはできれば積極的に掘っていきたいジャンルであると感じさせる。

1曲だけでは物足りなさを感じてしまったら、それはマッシュアップ考案者の発想の勝利なのかもしれない。