【漫画】人には薦めないけど好きな漫画
「何か、オススメの漫画ありますか?」という何気ない一言に、パッと返答しようとすると窮してしまうことがある。
なぜそうなるかというと、「この人に向いてそうな漫画を読んでたっけ?」という自問自答が浮かんでくるからである。
オススメした漫画を後日本当に読んでくれたら嬉しいし、共通の話題が増えるため、頑張って正解を導こうとする。そのため、滅多に攻めた回答というのはできないのだ。オススメ紹介者には決して、記者会見での謝罪は許されないのだ。世知辛いね。
しかし、他の人にはオススメし辛いけれど、心のどこかではオススメしたがっている好きな漫画が存在するのも事実。ということで今回は、そんな漫画たちを好き勝手に挙げ、控え目にオススメ致します。
- 作者: 大和田秀樹
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/03/26
- メディア: コミック
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「大魔法峠」や「ムダヅモ無き改革」などでお馴染みの大和田先生が、ジャリマンガに革命を起こすという大義を果たすために執筆した一作。
丁度、連載中だったムダヅモの単行本を追っていた際に目に留まり、「この地雷(褒め言葉)は踏み抜くしかねぇ!」という気持ちから衝動買いをした記憶が。
単行本にラストらしいラストはなく、気が付いたら連載終わってたという悲しい漫画だが、画力の高さが何とも絶妙。内容は・・・・小学校での排泄問題を題材にしたとでも言うのが妥当なのだろうか。リビングや書斎に飾り、トリックスターとして起用してほしい一冊。
アニメスタッフネタとか、マニアックな雑学とか、文化人類学知識とか、色々なネタが良い意味で雑多に放り込まれた作品。可愛い女の子キャラもたくさん出てくるが、女っ気が少なさそうな男キャラばっかりいるので、なんとも絶妙なバランスを保っている。
物事の興味が「広く浅く」タイプのキモオタ方にはぜひ手に取っていただきたいが、合わない人にはとことん合わない作風であるといえる。好きなことを好きなだけ好きなペースで描いている作者の姿勢には、非常に好感を持てる。
名作家・ちばてつや先生のゴルフ漫画。ストーリーは、頑張り屋の主人公が努力で道を切り開き、理解者を増やしつつ頂点を目指すという王道展開。スイング時の「チャー・シュー・メーン」という一言はかなり有名。
かなり昔のゴルフ界のお話になっているので人には薦めづらいが、対戦相手に実在の選手がモデルのキャラがたくさん出てくるのがとても好き。
しかも、それぞれがちゃんと活躍するのが嬉しい。特に「マムシの杉原」の話なんかは最高だった。
元ネタがあるキャラクター好きにはたまらない一冊であるといえる。
これを挙げるためだけの記事である。いっぱしの成人男性が、これだけは易々と他者へと薦めてはいけない。(諸説あり)
本作は、小学生4人と女子高生(原作だと煙草を吸ってるため、アニメ版では短大生)のお姉ちゃんがダラダラ日常を過ごしていくストーリー。何も考えたくない時に読むのが非常に好ましい。学生時期の就職活動時には、これに命を救われた経験がある。
「かわいいは正義」という、この世の真理を突き詰めた求道者により発せられたコピーも特徴的で、至福のリラックスタイムを過ごすために必携の作品であるといえよう。
ご覧になって如何だっただろうか。多分、そんなに読みたくはなってないかもしれない。
それでも良い。私の控え目な気性によるモヤモヤが、今回の記事で多少転じ、見事結ばれてオチついたのだから。
~完~