昨日、サマソニの1日目に参加するべく、海浜幕張まで足を運んだ。
出かけようかと思った矢先に、先に幕張に着いていた友人から「ごめん、チケットを置いてきた」という衝撃告白があり当日券での参戦となったが、暑さに負けずにとっても楽しむことができた。
ということで、今回は鉄を熱いうちに叩くがごとく、昨日の感想を適当に綴ると共に、昨年も参戦したサマソニ東京1日目の感想も合わせて お焚き上げ 載せようと思う。
QVCとZOZOとが交差する、まどろみの備忘録。
恥ずかしながら、私は音楽フェスは勿論のこと、音楽ライブですらなかなか行かない。
そのため、昨年のサマソニこそが音楽フェスの初陣だったのである。
お目当ては、ヘッドライナーの一角であるTHE OFFSPRINGだったが、友人の気になる会場にも足を運びつつ時間を潰すことになった。
余談だが、午前中法事だった。サマーソニックにもいろいろな形があるんだね。
・cero
「気になるオシャレバンドがいる」との友人の一言をきっかけに、私達はガーデンステージへと向かった。
この日は雨が降っていたせいか、ガーデンステージへと続く道は泥濘の様を呈しており気分は最悪。赤壁から退却している曹操軍の気分を味わうには絶好の場所だったろう。
しかし、そんな気分を吹き飛ばすようなパフォーマンスをceroは見せてくれた。
海を近くに感じられるステージの上から流れてくる、ひょっとするとカリブっぽいような程良く落ち着いたサウンド。そして、それに乗って聴こえてくるゆったりとした歌声が耳に心地よい。のんびりとした土曜日の昼間を鮮やかに彩る素敵な時間がそこにはあった。また、ボーカルのどこかぎこちないMCは全く気にならず、むしろ初々しさが感じられて良かった。演奏途中には虹が顔を出すというサプライズもあり、そこにいた全員が確かに幸せに浸っていたように感じた。
一緒にいた友人は、OZROSAURUSのゴリゴリ武骨ラップを楽しんだ後だったからか、幸せそうに立ったまま寝てました。弁慶かよ。
・PANIC!AT THE DISCO
その後、ちょっぴり休憩をした後に、またまた友人のお眼鏡に適ったグループ、P!ATDを見に行くことに。
ライブ中、ボーカルが二度バク宙するという秋山幸二ばりの芸当を見せていたのが印象的だったが、それを抜きにしてもめちゃめちゃ格好良かった。
途中、Bohemian Rhapsodyのカバーを披露してくれて、「こんなの歌上手い人しかやらないじゃん!」と興奮し、その後見事にハマってThe Ballad Of Mona Lisaがカラオケでの持ち歌になるまでになりました。友よありがとう。
・PENTATONIX
オフスプを聴くときに少し良い場所にいたいね、ということでマウンテンステージ周辺をウロウロ。当時確か、PENTATONIXのperfumeカバーがちょうど流行ったタイミングだったと思う。
注目度の高さのおかげか結構人が集まっていて、私達も後ろの方で少し聴いていた。
衣装の色でキャラ分けがされているという、「それこそ若干perfumeっぽいのでは?」と感じてしまう彼らだったが、やっぱし圧巻の歌唱力でした。
失礼ながらサラッと聴くつもりだったので、途中でお手洗いに行ってしまったのだが、用を足している最中にperfumeメドレータイムに突入し最強の音姫体験が出来たのは良い思い出です。
・THE OFFSPRING
彼らのライブを初めて見ての感想を述べるには、一個の記事を用意したいくらいに言いたいことや感じたことが山ほどある。
そのため、簡潔に述べるとすれば「来日して下さって本当にありがとうございました。一生の思い出が出来ました」。
また、別の記事で書くことにしよう。
2年連続参戦が決まってウキウキモードで幕張へ。
普通は、事前にお目当てのアーティストの曲を予習していくものだが、私はといえば、なぜか今更Arctic Monkeysのライブ映像を動画サイトで鬼ループし、木綿のハンカチーフをヘビーリピートするという奇行に走っていたため、今回もほぼ予備知識ゼロのまま見たいアーティストだけ挙げての参戦となった。
勿論、冒頭で述べたように当日券を買う出費はあったものの、その日を楽しめればそれは些細なことになると信じ、私は少しフライング気味にリストバンドを固く締めて、ゲートをくぐるに至った。
・Nakamura Emi
私は普段、松重豊のラジオを好んで聴いているのだが、そこにゲストで出るアーティストの多くが音楽フェスなどに出演しており、最近の音楽トレンドをそのラジオを通じて知っている格好になっている。
彼女もその中のゲストの一人だった。オンエア曲の「メジャーデビュー」という曲が気にかかり、くしくもサマソニ出演が決まったということでその音楽を聴きに行った。
とにかく、歌詞が格好良い。そして、その格好良さを増幅させる独特ながらも真っ直ぐな歌声。
舞台はガーデンステージ。去年のようにぬかるみなどは無いコンディションでほっとするのも束の間、「海浜幕張公園でセアカコケグモが発見されたので気を付けてください」という注意書きを発見。セアカ?赤…?今年も赤壁からは逃れられなかったようだ。
日差しはあるが天気はそこそこ良好だったので、屋台でちょいお高めメロンパンを買い、芝生に座ってほおばりながらのリラックス参戦。
口の中にはのほほんとした甘みが広がるなか、まず聴こえてきたのは「大人の言うことを聞け」だった。耳には苦み走った味わいある歌詞が広がるという、最高かつ甘辛な幕張の午後。やはり、なんだかんだガーデンステージは良い。
その後もメジャーな曲たちを聴かせてくれ、ラスト2曲のメジャーデビューとYAMABIKOとをぶっちぎりのパフォーマンスで走り抜けていった。
サマソニ初出演ということだったが、緊張を感じさせなくとても楽しそうに歌っていた姿が印象に残っている。本当に良いライブだった。
・Nulbarich
こちらもラジオで初めて知ったアーティスト。最近流行りの落ち着いたポップスが持ち味で、ガーデンステージにて鑑賞したのだが、次のエレカシとの兼ね合わせでやむなく途中離脱。
生歌でも充分に上手くて、良い意味でCD音源の雰囲気を裏切らない高い歌唱力。
ライブ前から沢山の人が集まっており、売れ筋グループとして認知されているんだなぁと感心させられた。
・エレファントカシマシ
MCでの宮本さんの素のキャラクターを楽しみつつ、大ファンである友人の解説をちょくちょく聞きながらのライブ。どうやら、煙草をやめてから歌唱力が更に向上したらしい。
素晴らしい歌声は言うことなく、また観客への声かけが本当に前向きで、セットリストの「俺たちの明日」や「ファイティングマン」などと相まってすごく元気を貰えた。
勝手なイメージだが、「働くすべての人の味方」という感じが実感として胸にこみ上げてきた。こんなの好きになっちゃうに決まってるじゃんか。
・東京スカパラダイスオーケストラ
在日ファンクと、まさかのジャンル&時間帯被りするという悲劇に泣いた方は多かっただろう。私達もその一人でどちらを見ようか悩んだが、結局スカパラを見ることに。
スカパラは終始ノリノリで、音が聴こえてきた瞬間には思わずプレモルを購入していたというゴキゲンぶりだった。間違いないね。
スカパラは予習抜きでも100%音楽を楽しめる最高のグループだと感じられたし、老若男女問わず身体が思わず動いている人が多かった印象。
エグイ雨雲をものともせずに、陽気な熱い演奏で雨を一滴も振らせなかった最高のパフォーマンスに、最後は友人と肩を組んで飛び跳ねるくらいに楽しめた。
・カルビン・ハリス
彼について知っていたことは、「日本で言う中田ヤスタカ的な人」という(本当に)酷くざっくりとした情報だけだった。
DJのプレイを味わうのは初めての経験で、いったいどうなるのかドキドキでもあったが、フェス用にあつらえられたドゥンドゥンサウンドのなか、マリンスタジアムのグラウンドで今年のロッテの鬱憤を晴らすがごとく飛び跳ねられた。
終わってみれば楽しいもので、「あー、来日マジ嬉ビン・ハリス。ペリー来航で開国してて良かったわ~」的なクソつまらんやり取りを友人とするくらいには楽しめました。
以上、長くはなったが2年分の思いを届けることができた。
フェスは意外に行ってみれば楽しいもので、勇気と興味って大事だなとも実感できる機会であった。
ただ、これに味を占めて「パンクスプリング」にも足を運ぼうとしたのだが、そっちはラップ声がめちゃめちゃいかちーZebraheadとかも出るので、絶対にガチそうなのでやめました。残念。
今後も、音楽との素敵な出会いの場に足を運べることを祈りつつ、今日は音のない静かな日曜日を過ごしている。これもまた良いものだ。