自己表現ぶろぐ

会社では冴えない社会人が、ネット弁慶になるためのブログ。好きなものや興味のあるものの感想を、ちまちま書きます。

【アニメ】「若おかみは小学生!」のキャスト欄が美しい

美しさとは千差万別だが、その多くは主観から生み出されるように思える。

そして時に、主観こそが美しさを生み出すものなのである。

 

というのも、私は我慢がならなかった。

そう、それは「若おかみは小学生!」!のキャスト欄が湛える美しさにだ。

あまりにも美しすぎたがゆえに5話目のキャスト欄を写真に収めてしまったわけであるが、昨日放送の9話目のキャスト欄を目にした時に、「なんとしてもこの思いをネットの海に送り出したい」と生じた一念が、たった今私の手を動かしている。

1話10分超のアニメということで、各話ごとのキャラクター数はあまり多くないが、それゆえに生じた奇跡の美を共有できれば幸いである。

 

ということで今回は、前半にアニメ「若おかみは小学生!」の5話と9話のキャストを紹介し言いたいことを言い、後半には全体を通じての感想を好き放題言おうと思う。

 

5話「雑誌の取材で若おかみ!」よりキャスト一覧

 

関織子(おっこ) 小林星蘭

 

ウリ坊(立売誠) 松田颯水        関峰子        一龍斎春水

秋野真月     水樹奈々        田島エツ子      一龍斎貞友

藤堂太郎     飛田展男        蓑田康之介(康さん) てらそままさき

 

                     ナレーション     能登麻美子

 

全くもって無駄のない空間だ。禅の精神とは、こうして引き継がれていくのかもしれない。

かつて、とあるサッカーゲームにて、オランダ代表の正確無比なパスワークをクロックワーク*1と称していたが、まさにこの誰一人欠けては完成しない完璧さにおいても、その呼び名が相応しいというような配役ぶりである。

まさに、(声優)ファン褒メル、誰一人捨テ切レンブルグというような布陣である。

 

この話はほぼレギュラーメンバーのみの出演であった。

それゆえに光るのは、チョイ役出演・飛田展男氏の名前が踊っていることであろう。彼の名前があるだけで、キャスト欄に一味も二味も良さが染み出してくる。

これほどの構成を仕切る制作陣の細やかなキャスティングの妙、そして作品としての間違いの無さとが、この並びからは溢れ出しているような気がしてならない。

 

9話「作戦開始の若おかみ!」よりキャスト一覧

 

関織子(おっこ) 小林星蘭

 

秋野真月     水樹奈々       関峰子         一龍斎春水

三木創太     桑野晃輔       ウリ坊(立売誠)    松田颯水

稲田えりか    花澤香菜       秋野美陽        日高里菜

                    田島エツ子       一龍斎貞友

稲田義春     羽佐間道夫      蓑田康之介(康さん)  てらそままさき

 

                    ナレーション      能登麻美子

 

なんという豪華っぷり。

若手はもちろんのこと、チョイ役として人気女性声優の一人である花澤香菜さん、レジェンド羽佐間道夫さんを迎え、オールスターさながらの布陣を展開している。

私はこのキャスト欄を目撃した時に、日曜の朝っぱらから「ぢょ"っ"どま"っ"でよ"ぉ"ぉ"ぉ"っ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"」と破顔しながら断末魔をあげた。

これほどの面々を集わせられるのは、作品として力がある証左であり、いかに子供たちに対して安心して見られる良いものを送り出そうかという、関係者全員の尽力があってこそだ。全くもって感謝感激である。

こんなに魅力が凝縮された濃厚メンバーを拝めるなんて、バックにいるのはエミレーツ航空か、はたまた石油王オーナーか・・・・。

そんな(クソしょーもない)詮索をしてしまう9話目のキャスト欄であった。

 

全体を通して

 

さて、後半に移る。後半では各役柄の声優さんについての感想を書き連ねていこう。

 

まず、主役のおっこを演じる小林星蘭さんだが、めちゃめちゃ演技が良い。大変に頑張っておられる。

小学生であるおっこの元気さがいっぱいに画面から伝わってきて、作品を良く理解して成長をしている感さえある。今後が楽しみだ。

また、おっこのお助けキャラ的役割のウリ坊演ずる松田さんも、元気な関西弁が耳に心地良く、陽気なキャラクターにぴったりな演技をされていて良い。

そして、おっこを支えるベテランメンバーも元気だ。春水さん、貞友さん属する一龍斎一門はさすがは芸達者というか、抜群の安定感である。精神的な支柱として頼りがいさえ感じられる演技をなさっている。

 

特にここでは、てらそままさき氏の存在についても注目したい。

てらそま氏には、私は「タワーリングインフェルノ」のポール・ニューマン役で心を射抜かれているが、今回も非常に味わい深い演技をされている。

もう、「蓑田康之介 てらそままさき」という字面で視聴を決めたほどに、彼の渋格好良いおじさんの演技には間違いがない。

「てらそまアニメに外れなし」ということを吹聴していきたい私であるが、今回もそれを力強く立証してくれた。おっこの難しい課題にも誠実に対応をしてくれる、板前の康さんを好演して作品を支えている。

 

また、おっこのライバル・真月役の水樹奈々はいかにもなツンデレ役が様になっている。虜にしているちびっこの数も多いことであろう。さすがといったところだ。

そんな真月の死に別れた陽美役の日高さんの声も可愛らしい。トゲの無さを良く醸し出している。

 

最後に、なんといっても作品を優しく包み込む能登麻美子さんの美声ナレーションが、今作品の醍醐味の一つであるといえよう。

もうなんか、最後に能登さんの声が流れてくればオールオッケーな感じがする。そんなクローザーの大役を見事に果たされている印象だ。

 

いかがだっただろうか?

個人的に何度ものパソコントラブルにも負けなかった、「美しさを伝えたい」という思いが駄文を通じてでも伝わって下さると幸せである。

これからも、キャスト欄に注目しつつ、おっこの成長を見守りながら作品を楽しもうと思う。秋に映画をやるらしいので、それも見逃せない。

*1:元々、オーストリアのサッカー選手エルンスト・オツビルクを称した呼び名