自己表現ぶろぐ

会社では冴えない社会人が、ネット弁慶になるためのブログ。好きなものや興味のあるものの感想を、ちまちま書きます。

【生活】悲しみのマッチングサイトと新しき知見

この世の中は、報われなかった夢の残骸でできている。

成功者を見る度に、私にはそんな思いがしてならない。

必ずしも浮き彫りになることのない挫折や未練が、むしろ成功者を取り上げことによって、注目あるいは浄化され、綺麗事だけではないこの世の中を形成していく。そう考えれば、例えばかつての野球少年が球場に足を運んで、プロ野球選手を応援することにも道理が通るというものだ。

ただ、そこにある一縷の諦念に気付き、寄り添えるような人間に出来ればありたいものである。

 

そんな前置きの後になんなのだが、私には恋人がいない。

気がつけば桜の散華と共に周囲の色合いも変わり、「結婚しました」だの「いい感じの女の子できました」というような連絡まで来る始末。

グレイテストショーマンを男友達と観に行くのも最高に良いのだが、このままではグレイテスト少子化マン一直線なので、そろそろ良い人を見つけたい。周囲からの持て囃しを独占する、ヒューヒュー・ジャックマン(要検証)でありたいのである。

 

男やもめだと上記の通りセンスも枯渇してしまうので、以前に登録して放置気味だったマッチングサイトを最近起動した。

このサイトにはいくばくかのお金を支払っているのだが、なかなか思うような成果が出ておらず、段々と疎遠になっていたのだ。

それで新たにいくつかメッセージなども送り、相手の反応を待つことで、私は何だかとんでもないことに気がついてしまった。

ということで今回は、そんな新しく得た知見について好き勝手言いたいことを書こうと思う。

 

そこに愛はあるか?

 

マッチングサイトやアプリでは、お相手の女性に短文でメッセージを送ることができる。

とは言っても、相手は会ったこともない人なので、基本的に相手の外見やプロフィールから言葉を見繕う。これがかなり難しい。

正直、これで興味を持ってもらえるのは余程の文豪、あるいはイケメンだけなのではないか?という気がしてならない。

私が文盲かつシケメンなのか、それなりに構成を考えて、短い文面の中に挨拶、褒め、プロフィール見た上での質問、を盛り込んで送ってもロクに返事すら返ってこない。「御免」の一言の後に切り捨てられる農民よりも、切ない斬られ方をしている。

しかも、こちらがお金を払ってこの有様なのだ。落語「死ぬなら今」の元ネタを名乗っても許されるのではないだろうか?

 

ただ、そんななかで私は気づくことが出来た。「その点ブログって凄いよな。細部まで愛たっぷりだもん」、と。

基本的に当ブログでは、私の好きな事柄や興味を持ったものにしか言及していない。

つまり、愛を込めて文章をしたためることができるということだ。それに、時間も苦なく注ぎ込める。

 

自分なりに丹精込めて送り出した記事がネットの海に流れ出て、たくさんの人の目に触れ、運が良ければ評価をいただける。

ちょっと頭を捻って書いた、毒にも薬にもならない短文よりも、閲覧数は多いし、お金はかからないし、満足はできるし、と私にとっては良いことづくめなのかもしれない。

 

そして、10,20人中1人にハマるかハマらないかの当ブログにたどり着いた貴君には、本当に感謝を申し上げる次第である。

私にとってのマッチングは、すでに当サイトで完結していたのかもしれない。そんな気づきを、ダメージを負いながらも得たのである。

 

今後も下手の横好き程度のテキトー知識を放り投げる場として、ここを使用すると共に、傷を得てますます強くなる蟇郡苛ばりに、マッチングサイトの方もめげずに続けようと思う。

ただ、就活のお祈りメールを通り越した黙祷で精神を削られる行為に、精神修行の感は否めない。

苦しみからの恩赦を請う斃者の終活は、一体どこまで続くのだろうか…?

「To Be Continued…」の雰囲気の中、最後はこの曲でお別れ。

 

https://m.youtube.com/watch?v=-Tdu4uKSZ3M