自己表現ぶろぐ

会社では冴えない社会人が、ネット弁慶になるためのブログ。好きなものや興味のあるものの感想を、ちまちま書きます。

【映画・お酒】お酒で振り返るキングスマン2

先日、友人と二人で横浜へ行った。

みなとみらい駅で待ち合わせ、出会って真っ先にカップラーメンミュージアムに向かうという、定石通りの完全なるデートプラン。

というのも、友人は元々女性と行く予定つもりが、相手がインフルエンザにかかってしまい、急遽白羽の矢が立ったのが私だったからである。「まるで、白馬の馬車がかぼちゃに変わってしまったかのような感じだな」と、少し申し訳なさを覚えつつのランデブー。

 

男二人でオリジナルカップラーメンを作り終え、私がみなとみらいに行くと必ずやる「タイムクライシス2」も全クリし、時間はあっという間に過ぎていった。

あとは中華街で、ちょっと甘めのチャーシューが入った中華そばが食べられれば

私は満足だったのだが、日中に気になる映画の話で「キングスマン2」の話を私がしたこと友人が拾い、「レイトショーで見に行く?」と一言。

せっかく男二人で横浜まで来たのだから、ここは乗っかるのが筋だろうと「行きます!」と即答し、晴れて映画館での鑑賞と相成ったのだった。

ということで今回は、前半に「映画の雑な感想」、後半に「お酒で振り返るキングスマン2」という構成で、好き勝手言いたいことを言おうと思う。

 

ちょっとした感想

前作・キングスマンは視聴はしていなかったが、今回の2はそこそこ楽しかった。

「そこそこ」というのは、単に前作を見ていなかったからで、見ていたら「めちゃめちゃ」に変わっていたことは言うまでもない。格好良い男たちがスーツでビシッと決めてる映画は良いものである。

アクションの面で言えば、ウィスキーのガンアクションと電磁式投げ縄との格好良さには惚れ惚れしたし、終盤でスーツを決めたハリーとエグジーが紳士然とした雰囲気でドンパチやり合うのも最高にシビれた。

キャラクターの面で言えば、ジンジャーエールは可愛かったし、マーリンの独唱のシーンにはジーンと来た。エルトン・ジョンは美味しいとこ取りで、「トモダチ」のくだりには思わず爆笑。

感想に厚みは全く感じないのだが、細かいこと抜きでアクションなどを楽しむにはもってこいの映画なのではないかと思う。隠密行動的なスパイっぽさは薄いかもだけど、それもまた新しくて良い。あと、大人向けのタイアップが多そうだなぁと。

 

そんな感じで、「キングスマン2 ゴールデンサークル」は楽しい映画であった。

それで、忘れてはいけないのが、舞台の一部がケンタッキーであるということ。

主人公たちが身を寄せた「ステイツマン」が、表向きには酒造業を営んでいるため、作中ではステイツマン謹製のバーボンウイスキーが登場し、所属スパイのコードネームもウィスキーだったり、テキーラだったり、シャンパンだったりする。

言わずもがなお酒に溢れた内容に、映画後にウイスキーを飲みたくなった人も多かっただろう。かくいう私も、飲みたくなってしまったのだった。

 

お酒のオーダーで、キングスマン2を振り返る

さて、そんな私は「それっぽいお酒たちを注文していったら、飲みながらキングスマン2を振り返れるのでは?」と思い付き、仕事終わりの金曜の夜に意気揚々とバーへと足を運んだのである。

飲む前の腹ごしらえをハンバーガーでしようとも思ったが、さすがにそれは不謹慎かと思い自粛。定食を食べ食べ、いざお酒の席へ。

 

1杯目~ヴァランタイン12年・トゥワイスアップ

まずは、前作のボスがバレンタインであったということなので、ダジャレ的な意味を込めてヴァランタインから。しかし、前作を見ておらず知識が乏しいため、少し水を差しておいた。

ヴァランタインは加水がおすすめということで、トゥワイスアップはまさにピッタリ。なめらかな香りとのど越しが嬉しい、良い幕開けとなった。

 

2杯目~ワイルドターキー8年・ストレート

お次は、ケンタッキーのバーボンである。

作中では、マーリンとエグジーがステイツマン製ウイスキーをストレートで飲み合う。そのウイスキーは言わずもがなケンタッキー製で、それがきっかけとなって彼らはアメリカの地へと誘われる。

劇中で2人は、ストレートでガンガン飲み合っていたのだが、さすがにそれは真似できず。けれども、飲み終えるとほのかに舌へピリッと来る感じが気持ちよく、さながら3人目のキングスマンになってアメリカヘ旅立つかのような、そんな心地よい気分に浸ることが出来た。

 

3杯目~パリジャン

こちらのカクテルは、マティーニの甘口版。カシスリキュールがアクセントとなる。

キングスマンと言えばマティーニは外せないが、あえて今回は「シャンパン」が代表であるステイツマンとキングスマンとが交わり合ったイメージから、こちらをステアで注文した。

「ケンタッキーでは、これがマティーニよ」と飲み屋のママのセリフよろしく、新生キングスマンを支えるシャンパンという構図に、深く思いを馳せることができた。

 

4杯目~ウイスキーバック・ワイルドターキー8年

今回、絶対にジンジャーエールは外せないということで、バーボンを割ってもらった。

それに、作中でウィスキーはバックするし。それもジンジャーエールのおかげであるから、我ながら上手いこじつけであるように思える。生姜のピリ辛さがウイスキーにマッチしてとても美味しい。

 

5杯目~和歌山みかんのアメリカンレモネード

季節のフルーツが美味しく飲めるお店ということで、5杯目はアメリカンレモネードをチョイス。もちろん、キングスマン2に和歌山県要素はない。たぶん。

アメリカ育ちのウィスキーが降らせる敵の血の雨を想像させる赤ワイン、そして作品で起きるショッキングなシーンを大変上品に思い返せるかのような、爽やかなレモネードの酸味、極めつけは和歌山みかんの優しい甘さにリンクする、PG12という優しさ(?)。

非常に整った完成度の高いアメリカンレモネードで、アクションシーンでの興奮が鮮やかに蘇った。

 

6杯目~マッカラン12年・ロック

最後は、キングスマンの洗練された英国紳士ぶりを彷彿とさせるかのような、上質なモルトウイスキーで。スコッチの香りと味わいが、原点であるイギリスのテーラーへと我々を導くかのようである。

ここでミソになるのは、このマッカランがハイランドウイスキーであるということ。

そう、今回のキングスマン2の日本版コピーは「秒でアガる」。文字通り映画でもお酒でもハイになり、私はご機嫌でお店を後にした。

 

おまけ

ご機嫌でお店を後にした私は、あるものを思い出して購入した。

それは「ひもQ」。これで私もウィスキーだ。

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