自己表現ぶろぐ

会社では冴えない社会人が、ネット弁慶になるためのブログ。好きなものや興味のあるものの感想を、ちまちま書きます。

【ゲーム】パワプロ11、能力値にストーリー

最近、何度目かのパワプロ11熱が再熱している。(粘り打ち

11の発売は2004年で、それからかれこれ13年は経過しているのだが、サクサクと打ちやすいミートシステムや、見知った選手だらけのセ・パ両リーグの登録選手などが魅力的で、今も現役で稼働中である。

 

据え置きゲームのソフトから始まり、今やアプリゲームとしても遊ばれている「実況パワフルプロ野球」。通称・パワプロ

長く愛される所以は様々あるが、その良さの一つとして、プロ野球選手の技術や身体能力を、数字とアルファベットで分かりやすく数値化していることが挙げられる。

例えば、野手の場合は5ツールで評価されるため、選手としての総合力がパッと見で分かる。また、他選手と比較する場合も、能力の優劣がA~Gで判断できるため*1に、適材適所の起用や戦術立案が行いやすい。(チームプレイ○) 

 

さて、今回のテーマはズバリ、その能力値についてだ。

野手の能力値の場合、アルファベットでの評価項目は6つ。そのうちの1つのエラー回避率に関しては、パワプロ11ではスタメン画面等で目視できないので今回は流してカウントしない。(流し打ち

そのため、ミート、パワー、走力、肩力、守備力、の5つが各選手の能力値として設定されているわけなのだが、それなりにプレイしていると、セ・パの代表選手の能力くらいはスラスラと言えるようになっているし、好みの能力値の選手、というのも見つかってくる。

ここまで長くなったが(スロースターター)、今回は好みの能力値の選手を好き勝手に羅列し、言いたいことを言おうと思う。また、特殊能力についてはめんどうなのですっ飛ばします(逃げ球

※各選手の能力値などのデータは、コナミデジタルエンタテイメントに帰属します

 

柴原洋ダイエー

B D B B B


ホークス2008 柴原逆転サヨナラ3ランHRDate 2008 03 20)

ドミンゴを粉砕したことで名を上げた選手だが、もちろん彼はその前からも優秀な選手であった。

 

なんという美しい能力値であろうか。深紅のBたちが並ぶ姿は壮観ですらあり、我々の入り込む余地がないかのような整然さを保っている。

そして、隙が無いように見えて、前年の本塁打数4という成績が控えめなパワーDに繋がっており、親しみやすさをも感じる並び。そこには、計算高いあざとさのようなものが見え隠れしている。

まるでグッドデザイン賞をも視野に入れたかのような、完成度の高い能力値に仕上がっており、言わずもがな攻守において使用感も優秀であるといえる。

 

的山哲也近鉄

F E B E


右耳に難聴 的山哲也 (大阪近鉄)

ローズ、中村紀洋の並びが華やかな「いてまえ打線」において、少し地味ながらも堅実に正捕手の座を守った的山。地味ながらも、押さえるべきところはきちんと押さえた能力値であるところは、いぶし銀の8番バッターという表現がピッタリである。

ミート、走力、そして守備力においては華やかさは見られない。色合いも地味である。しかし、パワーがDである点が、彼の持つ打撃での意外性を表していてシブい。

そして、なんといっても強肩さが光る肩力Bの数値。まるで鉄のように無骨な能力値に鮮やかに添えられた朱色のBこそ、彼の捕手としての誇りであり、いてまえ打線に名を連ねた男の生き様を感じさせるような気がしてならないのだ。

 

鳥谷敬阪神

F D B B E

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生え抜きとして2000本安打を達成し、今や阪神の主力選手として内野陣の象徴といえる鳥谷も、2004年にはルーキーとして参戦となった。

 

粗削りながらも、確かな実力と期待を感じさせる能力値。そこに並んでいる2つのBの並びには、隠すことのできないきらびやかな未来が詰まっているのだ。

ミートと守備力の査定は低いものの、走力と肩の力はお墨付き。颯爽とグラウンドに現れる姿が容易に想像できる若武者ぶりは、10数年後の彼が成し遂げる大台を予想していたかのようである。

ちなみに、彼と定位置を争った藤本敦士の能力は C E C E C と、これまた味のある内野手ぶりを表す並びとなっており、切磋琢磨のなかで鳥谷が伸びていった環境をも窺い知ることができる。

 

坪井智哉日本ハム

B D C F E

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イチロー前田智徳を足して2で割ったような天才肌のバッター。

応援歌前には、彼の経歴を前口上とするのがお約束であった。

 

守備能力に関しては秀でているとはいえないが、ミートB、パワーD、走力Cという並びが、彼が「バットで飯を食っている」ことを表しているかのようで格好良い。

先頭バッターとしての最低限の足の速さはもちろんのこと、それをミートが上回るというのは、いかに彼を打ち取ることが、また打者として打席に迎えることが厄介であるかを物語る。

ともすると、攻守でメリハリが効いているとも言えなくもない、どことなく懐かしいパ・リーグの雰囲気を感じさせてくれる、素敵な能力値であることは間違いない。

 

以上で、抽象論のお時間は終わりである。

実際の選手能力を的確に表してんだかそうでないんだが、能力査定に賛否両論はあるだろうが、アルファベットの並びだけでもそれなりに、選手へ思いをはせることはできるものである。

今年もそろそろ終わりを迎えようとしているが、また来年もパワプロ11をやることで、今は引退した選手・衰えた選手の当時の輝きを、当時のままに感じることができる。それはある意味、幸せなことなのかもしれない。

そんな思いを乗せつつ、本記事はゲームセットである。また次の記事で。(サヨナラ男

 

 

*1:作品によってはAの上であるSも存在する