自己表現ぶろぐ

会社では冴えない社会人が、ネット弁慶になるためのブログ。好きなものや興味のあるものの感想を、ちまちま書きます。

【生活】雨のハロウィンに似合うコスプレ考

雨が夏を連れ去って行った。

先週の後半になって、天気が崩れたかと思えば一気に気温が下がり、日本列島は完全に秋へとシフトした。ともすると、そのまま冬になってしまうかのような、急行列車のような温度変化である。

 

さて、そんな秋を迎えつつある日本ではハロウィン商戦が熱を帯びている。

灯りを孕んだカボチャが秋らしさを演出し、お菓子たちが色とりどりのリースに囲まれている様は、さながらクリスマスの前哨戦といった様相である。

お菓子が好きな自分は、子供時代にハロウィンでお菓子を回収した経験がないことがとても残念であるが、一方でこの時期に仮装を楽しんだこともない。

そう、ある程度年齢を重ねると、人々の興味はなぜかお菓子から仮装の方へと移っていくらしいのだ。

 

ハロウィンの仮装といえば、日本では渋谷の賑わいが思い出されるだろう。

10月31日の渋谷の街には、思い思いの衣装に身を包んだお菓子難民たちが大量に出現する。彼らの多くは広告会社社員並みのユーモアを持ち合わせていることが多いので、決して尖りすぎない華を意識した仮装で人々(というかメディアの取れ高)を満足させてくれるのだ。あとは、なぜか女子の間でゾンビメイクや負傷メイクが流行っているらしい。おそらく、人食いドラゴンとかハンニバル・レクター対策だろう。最近物騒だもんね(食べても美味しくないことを示す警告色的なテクニックである)。

そんな、仮装に対する下層からのイジりは置いといて、私には「雨の日のハロウィンってみんなどんな感じなのだろう?」という疑問が生じた。こうも雨が多い時期であるので、雨天では仮装をする人々も大変だろうし、せっかくならば雨を味方につけられるコスプレをした方が憂鬱も吹き飛ぶはずである。

ということで今回は、雨のハロウィンに似合うであろうコスプレをいくつか挙げて、好き勝手言いたいこと言おうと思う。

 

「雨は毛布のように」のPVに出てた川口さん

www.youtube.com

毛布を操り、素敵なダンスを繰り出してくれる川口維さん。そんな素敵な方を、毛布とワンピースがあれば(格好は)真似できてしまうという手軽さ。時短時代にはうってつけのコスプレである。

独特のダンス表現を磨き、知り合いの兄弟ミュージシャンを連れ出せればなお良し。あと、間違っても無音のなかで踊ってはいけない。なぜなら、タイガーステップを繰り出すザコシショウの動画と完全に一致してしまう恐れがあるからだ。気を付けよう。

www.youtube.com

 

雨に唄えば」の時のジーン・ケリー

www.youtube.com

雨に唄えば」は、言わずと知れた名作ミュージカル映画である。またその劇中で、ジーン・ケリーが雨中で踊りだすシーンといえば、これまた世界的に有名だ。

ハットを被り、トラッドなスーツに身を包んだら、傘を開くことなく雨の渋谷へ。雨をものともせずに華麗にステップを踏む様はまさに爽快であろう。また、当日には警察官も複数動員されているため、動画最後のオチまで綺麗に再現できること請け合い。他人への迷惑を避けることと、公務執行妨害に気を付ければ楽しめること間違いなし。

 

 

高橋留美子作品のパンダ

www.youtube.com

「ああ、この人中国で泉に落ちたんだな」と一発で伝わる便利さ。ちゃっかり、今年生まれた上野のパンダにも便乗でき、時流への対応力も見せつけられる。泉の解説をしてくれる中国人を連れ出せればなおのこと良い。

 

自宅で諸葛亮のコスプレをしながら読書

劉備の元へと参じるまでは、晴れては田を耕し、雨が降りては本を読む生活をしていた諸葛亮。そんな、草庵時代の諸葛亮を忠実に再現できるコスプレ表現である。

雨が降っているので、31日はおうちで読書。騒乱は外の者に任せよう。もちろん、知人からの三顧の礼があるまでは外に出ないのが望ましく、また純朴な弟が家にいるとことさら良い。本当の龍は渋谷には姿を現さない、そんな武骨な人にこそおススメしたい骨太なコスプレだ。水鏡先生もびっくりな酔狂ぶりである。

 

以上で、コスプレ考は一旦おしまい。

最後に一つ言っておくと、私は10月31日を渋谷で仮装して過ごす人が嫌いというわけではない。ただ、なかには「それなら普通に楽しんだ方が良いのでは?」と思うような、とってつけたコスプレをしている人がいるのも事実だ。そういう人を見ると、少し首を傾げたくなる。

せっかく仮装で自己表現するんなら、変でも上記に挙げたくらい構想にこだわりたいと思うのである。そこには確かに「その人」が存在しているはずなのだ。着飾るとはそういうことだと思う。

 

仮装への構想がなかなかに長くなってしまった。

ただ、このごちゃごちゃ感。人生はいつだってスクランブルなのだ。