自己表現ぶろぐ

会社では冴えない社会人が、ネット弁慶になるためのブログ。好きなものや興味のあるものの感想を、ちまちま書きます。

【音楽】塊フォルテッシモ魂こそ、最強の「塊」で「魂」である。

「塵も積もれば山となる」という言葉がそのままゲームになっちゃったような、ナムコ発の天才的ゲームタイトルこそ「塊魂」である。

単純明快な操作性と、どこか怪しげな登場人物たちや街の人々、そして次々と巻き込まれていく森羅万象とが相まって、その独特さは他の追随を許さない。今なお、国内外問わず多くのファンに愛されるビッグタイトルとして有名だ。

 

そんな塊魂の魅力の一つに、プレイ中に流れるゲーム内音楽の存在が挙げられる。

ボーカルがない楽曲も良いのだが、特にボーカル付きの楽曲の場合は、そのどれもが大変にハイクオリティである。

あくまでプレイ中のBGMという扱いではあるものの、豪華歌手陣による圧倒的なボリュームを誇る歌の数々には思わず気を取られて聴き入ってしまい、誕生日プレゼントとしてサントラを購入してもらった覚えがある。即断即決であった。

 

今回はそんな塊魂の素敵楽曲を、サウンドトラック「塊フォルテッシモ魂」より紹介していき、好き勝手に言いたいことを言おうと思う。

 

・ナナナン魂‐ゆうさま


ナナナン塊(Katamari Nah-Nah) - 塊魂サウンドトラック 「塊フォルテッシモ魂」

塊魂といえばこの曲。この曲こそ塊魂における原初の音楽である。というのも、プレーヤーがまず真っ先に聴く曲がこれだからだ。

初めにどのセーブデータで遊ぶかを選択する際に、この曲がどこからともなく流れてくる。その曲を歌う不思議で怪しい声の主は、「ナン」と「ドゥンドゥク」という2種類の言葉のみでプレイヤーに迫る。まるで、持ち球がストレートとカーブのみという、パワプロでの江川卓である。

早く先へ進みたいと思わせる一方で、もうちょっと聴いていたいとも思わせる、二面的な魅力を持った一曲であると言えよう。

 

・塊オンザロック‐田中雅之


塊オンザロック~メインテーマ(Katamari on the Rocks ~ Main Theme) - 塊魂サウンドトラック 「塊フォルテッシモ魂」

ナナナン魂の流れそのままに、更にそれを壮大にした感じのするメインテーマ。

OP映像から繰り広げられる、塊魂のカオスな世界観を受け止めるだけの力強さをこの曲に感じさせるのは、田中雅之のボーカルあってこそである。

またサビにおいて、「塊魂」という単語が贅沢なくらいに繰り返されており、それもメインテーマとしての地位を確固たるものにしているといえる。

 

・月と王子‐新沼謙治


月と王子(The Moon & The Prince) - 塊魂サウンドトラック 「塊フォルテッシモ魂」

演歌歌手である新沼謙治がラップに挑戦するという、とんでもなくレアでそれでいて熱い一曲。

色物ソングかと思いきや、聴いてみると前向きなリリックがとめどなく溢れ出てきて、しっかりとした応援ソングに仕上がっている。また、決して流暢とは言えないものの、一生懸命さが伝わる新沼謙治の英語の発音が、クセになるばかりでなく胸を打つ。

そもそも、このゲーム自体何でもありのフリースタイルダンジョンって感じなので、演歌歌手とラップという組み合わせが見事に融合するのも頷ける。いつか、吉幾三とラップで共演してほしいものである。

 

・Lonely Rolling Star-椛田早紀


Katamari Damacy Soundtrack - 05 - Lonely Rolling Star

女性ボーカルの可愛らしい、それでいて落ち着いた雰囲気の良曲。

散りばめられたピコピコ音もボーカルの可愛らしさを良く引き立てており、全体的に完成度が高い。前述の「月と王子」とは違う雰囲気ではあるが、こちらも前を向く元気を貰える一曲だ。

 

・Katamari Mambo~塊シンドロームMix‐松原のぶえ&坂本ちゃん


【塊魂】katamari mambo ~塊シンドロームmix

こちらは、演歌歌手の松原のぶえとタレントの坂本ちゃんとのデュエットソング。

マンボなのに終始演歌チックな歌唱の松原のぶえと、終始やかましい(良い意味で)坂本ちゃんの合いの手とのコラボが面白い。

艶めかしいようなチャカポコ具合が、この楽曲を最高に怪しい雰囲気に仕上げているが、そこは実力派の松原のぶえが安定感を与えており、絶妙なバランスを保っている。

一度聴いたら忘れられない、印象的な一曲だと言えよう。

 

・真っ赤なバラジントニック水森亜土


真っ赤なバラとジントニック(Gin & Tonic & Red Red Roses) - 塊魂サウンドトラック 「塊フォルテッシモ魂」

ジャズ調の音楽に乗せて流れてくる水森亜土スキャットが軽快で心地よい。

彼女の声は自由に飛び跳ねていて、歌い方がジャズにぴったり。そして、バックの演奏はまるで転げ落ちそうなくらいにノリノリなのだが、それ以上に水森亜土がノリノリなため、安心して見ていられる綱渡りのような快いむず痒さを聴く者に生じさせる。

パッと聴いただけでは、「ジントニックって感じか?」と思ってしまうが、愉快なスキャットは炭酸はじけるトニックウォーター、そしてバックの渋みの効いたジャズはライムのほろ苦さ、落ち着きが無いようで絶妙に楽曲がまとまっている様は抑えの利いたジンの香りをそれぞれ連想するに難くない気がする。

自由闊達な水森ワールドを、思いっきり堪能できる一曲に仕上がっているといえよう。

 

・ ケ・セラ・セラ‐チャーリー・コウセイ


ケ・セラ・セラ(Que Sera Sera) - 塊魂サウンドトラック 「塊フォルテッシモ魂」

こちらも同じくジャズである。イントロからして文句なしなのだが、案の定ボーカルが入ってきても裏切られることのない充実感を味わえる。

この曲では、場数を感じさせるチャーリー・コウセイの声が本当に素敵に耳に響く。更に、目立ち過ぎないピアノの伴奏や弦のベース音なども良い仕事をしており、主役のボーカルを引き立てている。

こちらは、ゆったり落ち着いて聴ける雰囲気で、お供にはロックグラスと甘すぎないアルコール飲料とがよく似合う。

静謐な大人の夜にも受け入れられるような、そんな良質な癒しを与えてくれる名曲であると宣言できよう。

 

・カタマりたいの‐浅香唯


カタマりたいの(Roll Me In) - 塊魂サウンドトラック 「塊フォルテッシモ魂」

 こちらも、実にアダルトな雰囲気漂う一曲である。それを、浅香唯がしっとりと見事に歌いあげている。

そのジャンルには明るくないが、誤解を恐れず言うのであればこの曲は、AORに分類できるのではないだろうか?それくらいに、成熟された空気を曲全体がまとっているように感じられる。

この曲が、ウニ町だったかシオ町だったかそんな名前の町でプレイ中に流れるのだから、町民も楽しい毎日を送れるってもんである。

 

・さくらいろの季節‐かたまり隊Jr.


さくらいろの季節(Cherry Tree Times) - 塊魂サウンドトラック 「塊フォルテッシモ魂」

この曲で今までの雰囲気はガラッと変わり、子供達による合唱という新しい刺激を我々に与えてくれる。

歌詞の内容は、「好きな人と一緒に外へ出かける」というような、可愛らしくもちょっとの背伸びをも感じさせるものだ。それを子供達が一生懸命に歌っているのが何とも言えず良い。

歌詞の随所には春を感じられ、曲調と歌声の優しさが一層「桜色」を際立たせている辺り、「合唱コンとかでも通用するのでは?」と、半分真面目に思ってしまうほどの良い一曲である。あと、しれっと大人もコーラス参加しているのが、相対性理論の真部さんっぽくて好き。

 

・愛のカタマリー‐松崎しげる


【塊魂】愛のカタマリー

カタマリーって何だよ?と言うなかれ。ご存じ「愛のメモリー」が昇華したのがこの一曲である。

まさに締めくくりに相応しく、しげるが情感たっぷりにエンディング感を盛り上げてくれるのが嬉しい。また、曲の途中で挙げられる「輝く条件」で、なぜか日に焼けた肌という項目が登場し、そこだけエコーがかかるというこだわりっぷり。スタッフのしげる愛が充分に感じられる、これこそが正に「愛の塊」なのである。

 

以上、永遠にも感じられるくらいに長い文章となってしまった。

ただ、サントラを聴いてもらうと分かるが、様々な音楽ジャンルが融合し、それぞれに力が込められた様は、まさに「塊」に「魂」が注入されているのであり、ゲームの名に負けないくらいに傑作として世に送り出されているのである。

なので皆さんも、ぜひ楽曲に巻き込まれてみて、ハッピーな気持ちになって欲しい。

それこそが、王子が塊を転がす理由の一つなのだから。