【生活】彼女持たざる者、交流戦に泣く
暑くなるにつれ気が付けば、プロ野球が交流戦に入り、ファンは連日様々な事柄に一喜一憂している。確かな夏の訪れである。
今季で言うと連敗記録や新戦力の台頭など、決して無視できない悲喜こもごもが散見されている。ファンにはシーズン後半への期待と不安とを膨らませてくれ、球団には今後の戦い方を考えるきっかけを与えてくれるのが交流戦だ。ある意味、後半戦う上での土台作りの場とも言えるだろう。
突然で申し訳ないが、私は福岡ソフトバンクホークスをひいきにしている。
ホークスと言えば交流戦に強いチームで、最下位になったシーズンでも交流戦では優勝しているほどである。(その年は酷いシーズンだった)
そのため、「今年の交流戦も、そこそこ上位で終わってくれれば良いかな~」なんて呑気に構えているのだが、そんな私が先日交流戦に頭をぶん殴られる事態が発生したので、今回の記事ではそのことを記載しようと思う。
セ(ッ)パ(詰まった)交流戦
先日、地元の友人たちとダイニングバーで食事をした。
そこでご飯やお酒もそこそこに、私はある一人に「彼女とは別れたの?」と何気なく訊いた。
というのも、彼が何日か前に、そのような内容を仄めかすダイイングメッセージをSNSに載せていたからだ。
彼は「あー、別れたよ」と答えた。やはりそうだったのか。そして、間髪入れずにこうも答えた。「で、新しい彼女できたよ」。
聞くところによると、前の彼女に愛想を尽かし、彼はだいぶ前から行動していたのだという。
なんということだ。
交流戦が始まるとっくの前から、彼は交流戦を開幕させていたのだ。
そんな突然の告白に唖然としていると、彼は追加情報を教えてくれた。
「ちなみに相手、18歳」。
なんということだ。まさかの高卒ドラ1である。
対して彼女のいない私は「獲得選手なし」。悲哀を涙なしには語れないハンカチ王子である。
その後、その場にはいない別の友人の話にもなった。
「〇〇も彼女できたらしいよ」。
そうかそうか。それは良いことだし嬉しいのだが、先程のショックを若干引きづりながら聴いている自分を隠し切れない。
「ちなみに、〇〇の彼女は19歳みたい」。
なんということだ。なぜか、またもや年下である。その子らは皆、投手なのか???
こうして、またもや私の「獲得選手なし」が浮き彫りになってしまった。これでは、ペナントレースも白旗である。根本陸夫GM、助けてくれい。
彼らとは共に小学校からの付き合いだが、もう子供の頃の思い出は戻らない。
そして、彼女のあるなしで、それぞれで流れている時間に差が出ることは明白だろう。まさに、キッズ・ノーリターンで相対性理論である。
相対性理論 - 2 - キッズ・ノーリターン(single ver.)
文字通りアベックホームランを食らった私が今回の出来事で学んだのは、出会いは待っているだけではだめだ、ということだ。
スポンサー無しだって、日本の生命はいつでも交流戦を開始できるのである。勇気を持とう。
このまま待つだけだと、いつしか待つ坂世代から下り坂世代になるのも時間の問題で、気が付いたら任意引退選手になっているかもしれない。
夏は交流戦の季節。熱い戦いはまだまだこれからだ。
まずは、新しいカップルの門出を祝うと共に、彼らができるだけ長く、共に進んでいけることを願うばかりである。
皆の人生に、1ダホーを。