【アニメ】アニメ視聴ドキュメント 俺たちはアニメ視聴者だった
古今東西、様々なアニメたちが生まれてきた。あるアニメは人気を得て躍進し、またあるアニメは人気が出ず、消えていったものも数知れない。
それぞれのアニメが、様々な人の思いを背負って人前に出る。他のアニメと競いながら視聴者にアピールするという点で、アニメ業界ではいつだってトライアウトが繰り広げられているのだ(CV.東山紀之)
というわけで今回は、私がたいへん身勝手な理由で視聴をやめてしまったアニメの話をして、WBCに華を添えようと思います。小久保監督にはマジで、ほのぼの日常系アニメとか見ることで精神の摩耗から立ち直ってほしいです。
「さばげぶっ!」
玄田哲章さんがナレーションをやってるから見てました。
どんなお話がやってたかほぼ覚えてませんが、映画・「コマンドー」の女子向けアニメ版というのが一番わかりやすいと思います。7話くらいで女の子たちのテンションに付いていけずあえなく脱落。
「幼女戦記」
久々にアニメキャラ役の大塚芳忠さんの声が聴きたくなったので見てました。
雰囲気からして、戦場戦場してるようなアニメだと思うんですけど、2話目だけ15分ちょい見て切ってしまいました・・・・。
芳忠さんの声は問題なく素敵だったんですけど、主人公の女の子の顔が可愛くなくて脱落。
視聴を打ち切ってからしばらくして、「こんなことあんのかよ・・・・」って打ち切った自分に絶句しました。なんというか、マンボウがあっさり死ぬ時のような寂しさを感じたんですかね。
「うしおととら」
いつか見てみたいと思っていた作品だったので視聴開始。主演の畠中さんの熱い演技にも心振るわされ、最初の頃はずっと見てました。てらそままさきさんも出てたしな!
ただ、エレザールの鎌あたりで雲行きが怪しくなり、坊さんめっちゃ出てきて「ぶっちゃけ寺」みてぇだな~、と思って見なくなりました。我ながら酷い。
「MAJOR」
野球少年だったので見てました。聖秀編くらいまでは追っていた記憶が。
見なくなった理由は、「桃子先生が一番可愛かったから」ですかね。
これ、あと50年は言い続けたいんですけど、MAJORで一番可愛いキャラは星野桃子先生だと思ってます。
え?川瀬涼子が可愛いだろって?野球始める前の清水も可愛いって??ソーリーボーイ・・・・。
ただ、私のなかではいつまでも、ジャージ姿で吾郎と遊んでいる桃子先生が一番なんですよね~。あの、なんともほんわかした雰囲気のなかで、将来の剛腕にホウキで立ち向かってた桃子センセが好きなんです。
あと、木端とイ・スンナムも好き。
客観的に見ると、(記事自体もだけど)テキトーなうえに酷い見切り理由ばっかりですね。
せめてもの救いは、これ書いてたらWBC日本代表がキューバ代表を1点差で下したってことくらいです。いや、ちゃんと華は添えるんかい。
【音楽】向阻花(サンフラワー)に見た夢
人間誰しも、好きな「こってこてなもの」があると思う。
例えば、こってこての説明口調で長い台詞回しのツッコミ、存在感のある香料が香るこってこての駄菓子、こってこてのメタルミュージック等々・・・・。
そこには、その人が思う対象へのイメージがあって、こってこてであることで「思い通りである」という安心を得られるから、好きなんだとも思う。
かくいう私にも好きな、こってこてなものがある。
それは、「中国風の音楽」である。
例えばこんなん。
なんというかこう、中国に関わりが無くてもどこか昔懐かしく、「中国って雰囲気するアルね~」とついつい聴き入ってしまう。(中国の人は、中国こんなじゃねーぞって思ってるかもだけど)
そして、本記事で触れたいのは「向阻花(サンフラワー)」という一曲。
李雲迪 Yundi Li - sun flower (piano)
母親が、中国出身のユンディ・リというピアニストのファンで、よくCDをかけていたのだけれど、そこで耳に残ったのがこの曲だった。古き良き中国っぽくて、どこか懐かしい。
それはもう運命の一曲みたいなもので、私は演奏開始と同時に一気に引き込まれた。
曲冒頭の小気味良い入りも最高だけれど、上の動画だと0:25くらいの部分が本当にたまらない。そこに、何かから解放される時のような爽やかさとほのかに薫る懐かしさとが感じられて、1回聴いただけで大好きになってしまったのだ。
初めて聴いたとき、私の頭の中に広がったのは、アトリエ風の決して広くはない一部屋と、まるで対比するかのようにその部屋の窓から、見える広大なひまわり畑の風景だった。きっと、スペインかどっかの片田舎の(書いてて思ったけど、中国じゃねーのかよ)。
「音楽ファンタジー・ゆめ」を見て育った私は、曲を聴きながら風景を描くのが好きな子供だった。いわば、音楽に夢を見させられていたのだけれど、そういう曲との出会いって本当に貴重だし、天恵みたいなものだ。
誰だって「LIFE!」の主人公みたく自分だけの空想の世界を描き出すだろうから、全員が経験あるものだと勝手に考えてるんだけど、そういう体験談を今まで人に聞いたことないことにも気付かされる。そして、直感的に思い描いた風景こそが真に「その人のセンス」を表しているんじゃないだろうか。
この「向阻花(サンフラワー)」は、出来れば一度で良いので聴いてほしい。
そして、聴いたあなたが何かしら思いを巡らせてくれたら、それ以上の喜びはありません。俺ルールで申し訳ありませんが「さんふらわあ」連想は禁止ね。
【音楽】カラオケ逆十八番
今週のお題「カラオケの十八番」
私はよく、一人でカラオケに行く。
友達と行くこともあるのだけれど、一人だと自由な時に行けるし、なにしろ選曲を迷わないからだ。
だから、その時に一番歌いたい曲をバンバン入れる。時期によって歌いたい曲は変化していくので、得意な曲でも歌わなくなることはザラにあるし、「毎回歌ってるなぁ」という曲もすぐには思いつかない。
そんな中でカラオケの十八番を決めるのは、コンクラーベ並み(もしくはそれ以上)にハードな様相を呈するので、ここでは個人的に歌うのが苦手な楽曲を挙げて、お焚き上げ苦手意識を払拭しようと思う。
THE BACK HORN 「刃」
のっけからブチ上がれる、サマライ(CV チャック・ノリス)やブシドー(CV チャック・ノリス)を彷彿とさせる歌詞が印象的な一曲。序盤はノリノリで声を張り上げるんですけど、そのうち疲れてきちゃって、最後の最後「在~る」くらいでいっつも討死。盛り上がるんだけどな~。
DIGGY-MO 「JUVES」
前提条件として、DIGGY-MOの滑舌が常人のそれを超越している。それが、何とも言えない彼特有の世界観を生み出している気がする。そのため、素人ではとてもじゃないが、歌詞の洪水に太刀打ちできない。歌ったところで「ジュベジュベ」言ってるので精一杯な楽曲である。
あとはサビの最後の方の音程が高いので、いっつも憤死しちゃいます。これが不自由なく歌える人は羨ましい。
キリンジ 「エイリアンズ」
本当に大好きな一曲。特に、深夜2時くらいにまどろみながら聴くのが好き。
サビの声の出し方なんかは、堀込泰行の声だからこそ柔らかく、優しく私たちの身体に染み入るのだとつくづく痛感させられる。難しい。
キーを-3にしても、なんだか違うなってなり、結局上手く歌えません。生涯付き合っていかなきゃな。
まるで景山民夫のエッセイを読んでるかのような、「昭和の面白さ」をヒシヒシと感じられる名曲。作詞は秋元康。
歌うというより演説って感じなので、音取りとか細かいことは気にならない。ただ、伊武雅刀みたいな迫力を出そうと思って、いつも中盤辺りで喉をやられちゃう。天敵。
bjork「hyperballad」
好きな曲だけど一回も歌ったことない。成人男性がヒトカラで歌ってたら、なんかもう終わりだと思う一曲(めちゃめちゃ面白いけど)。まさに逆十八番と言えよう。
原曲は、ビョークの精一杯な歌い方が、まっすぐで、情熱的で、そして可愛らしい。恐れ多くて歌おうとはなかなか思えないんだよな~。
さて、上記で好き勝手楽曲を挙げましたが、歌えないのは私の力量不足に付きますし、どれも本当に良い曲です。歌える方はぜひ。
最後に、前回のヒトカラで盛り上がり最高潮のシーンの画像を貼ってお別れです。また行こう。
【音楽】アルカラが肯定してくれること。
タイトルで「アルカラ」と挙げていてなんですが、彼らの楽曲に関してはミーハーも良いところ。メジャーな曲しか聴いたことありません。すみません。
というのも、私がアルカラを知ったのは、とあるアニメがきっかけだったのです・・・・。
「怪盗ジョーカー」
彼らが肯定してくれているだろうと、列挙する事柄は二つ。その一つが「怪盗ジョーカー」であるといえる。
怪盗ジョーカーとは、コロコロでも人気の上位を争うだろう、ヤングキッズのピュアピュアハートを鷲掴みのスペクタクルアドベンチャー漫画である。
アニメはシーズン4まで作られており、関連イベントもちょいちょい開催されていることから、人気コンテンツであることは間違いない。あと、作者の人がめちゃめちゃ人の良さそうな顔をしているよ。
そんな怪盗ジョーカーであるが、言うまでもなく子供向けアニメである。そのため、こっそりと視聴していた方がいたかもしれない。
しかし、そんな子供向けな雰囲気を開幕一番OPでぶっ壊してくれたのが、アルカラの「怪盗ミラクル少年ボーイ」であった。(正確には「アルカライダー」名義で、そういう時期のイーストウッドかよみたいな、低予算感バッシバシのMV作ってる)
ロキノン系の彼らがOPを歌ってることで、若人全範囲が視聴対象でも不自然ではなく、「コロコロ原作でも全然見ちゃっていいじゃん」的な肯定を与えてくれたと思える。
実際、キャストは若手とベテランとが入り混じってとても豪華だし、作画も綺麗だし、ハイクオリティで安心して見られる作品。アルカラ目当てでも良いのでみんなも見よう。
「単調な毎日」
働き始めの新社会人とかは特に、「毎日が作業的でつまんないな」って思うことが一度はあるのでは?
まさに、彼らの代表曲の一つである「アブノーマルが足りない」という言葉がぴったり。そんな時に「今の自分、ほんとにそうだよな~」とかなんとか思いながら聴くと、ついつい楽曲がもたらす非日常に傾倒してしまいがち。
ただ、アルカラが歌っているこの曲は、単調な日々であろうと、毎日に向き合う人全てを肯定しているように感じる。
ノーマルな日常を過ごす誰しもが、曲冒頭が表すかのような激情を秘めているし、それが表立ってないから「アブノーマルが足りない」と表現されるのだとすれば、「私たちの普通な日常はいつでも普通ではなくなり得るよ」というメッセージを与えてくれているような気がしてならない。
「単調な日々の暮らしでも、その人自身の足跡が刻まれていれば、それってノーマルじゃない。そして、その人がノーマルだと思う日常は絶対的なノーマルじゃなくて、行動をしてみればそこに道が出来る。あなたらしさが人それぞれのアブノーマルだといえるから、没個性にならないでほしい」。
的な思いを投げかけつつ、ノーマルの中からアブノーマルを探そうという気持ちにさせてくれる一曲が「アブノーマルが足りない」なのではないかと思うのでした。
明日も一生懸命な一日とお仕事とがあるから、僕はアルカラを聴いておやすみなさい。
おまけ
あと、「冥王星」のことも肯定していたね。やったね。
【映画】「アーティスト」の先を行った「サルゲッチュ」
※ネタバレ有りのため、ご注意ください。
2011年のフランス映画、「アーティスト」。
主人公はサイレント映画界のスター俳優。しかし、人々は登場人物の肉声で彩られるトーキー映画に傾倒していき、彼は時代の流れに対応できず挫折してしまう。
しかし、駆け出し時代に端役として共演していたヒロインは、彼と共にもう一度映画での再起を図る。
【映画の感想】
この映画の特徴は、何といっても作品自体が無声映画のスタイルを採っていること。
音楽はフツーに流れるけれど、主人公が活躍した無声映画の雰囲気が存分に味わえて良い。途中、無声映画の中で無声映画が流れるという、バクマンやのび太君の夢みたいな感じになってる箇所もあるけど気にしない。
それと、人間顔負けの演技で劇中大活躍をする、犬のアギーが素晴ら可愛い。死んだふりとか跳躍とかは朝飯前で、挙句の果てには「飼い主が途中で倒れたら犬はどうする?」というトリビアの種に対して100点満点の回答をするような演技をマジでやってのけます。ご覧ください、満開です。
さてさて、そんな「アーティスト」ですが、最後の最後、主人公がヒロインと映画の撮影をするシーンが一番の盛り上がり。
それまで白黒だった画面は、一気にカラーとなり、主人公とヒロインがタップダンスで繰り出す足音がスピード感のある音楽に乗って、これでもかと押し寄せてくる。流麗なダンスが繰り広げられた後には、制作会社のお偉いさんが「Perfect!」と絶賛。この瞬間に無声映画が文字通り音を立てて崩れ去り、新しい時代に主人公がフィットしたことを暗示し、希望と共に物語の幕を下ろします。
場面の転換で、一気にボルテージを上げる手法って、ズルいと分かってはいてもついついノッちゃう。主人公達が踊ってるの見て、めっちゃタップダンスやりたくなりましたもの。
ただ、その表現技法には既視感があったんですよね。で、すぐに思いついたのが「サルゲッチュ」のステージでした・・・・。
【サルゲッチュ】
物語も後編、ボスのアジトであるお城に主人公のカケル君が乗り込むもうとするんですが、最初はBGMが無いんです。静かななか、カケル君の足音だけが響くような状態。
で、お城に入り進んでいくと、一匹のサルがカケル君を見つけます。
そのサルが侵入者発見か何かのボタンを押すと、要塞としての機構が動き出し、決戦用のBGMが流れ出すという演出。
凝っているシーンで印象に残っていますし、BGMもハイクオリティ。気持ちが高まるのに1秒もかかりません。そして何よりも、「アーティスト」の演出と同じように爆発力があり、一気に見る者をその世界に集中させ、「これまでとは何かが違うぞ!」という気付きを与える役割を果たしているのだと思います。
名作と謳われた「アーティスト」と似た(と個人的に思ってるだけな)ような演出をブッ込んでくる「サルゲッチュ」は間違いなく名作であり、そのニクい演出は、見る者の心を一瞬で掴んでしまうんだな、ってことが言えるのではないでしょうか。犬猿の仲、最強。
歌いたいカラオケ未登録曲を挙げて、ストレス発散するだけ
カラオケが好きでよく行くんですが、やはりカラオケ機種も全知全能とはいかず、チラホラ歌いたくても登録されていない曲が存在します。
まだ、有名じゃないアーティストの曲なら納得いくけれど、そこそこ名が売れている、同じアルバムの他の曲は入っている、という風な状態だと、毎晩枕を濡らすほかありません。
そこで今回は、私が常日頃から歌いたいと思っている未登録曲を挙げていき、思いのたけをぶつけてストレスを発散しようと思います。フリータイムです。
My Chemical Romance 「Vampire Money」
デンジャーデイズに収録された楽曲。冒頭部分の呼びかけから最高で、その後の「1,2,3,4」で一気に爆発する感じが楽しめる、終始ノリノリノリな一曲。
同じアルバムで、明らかに日本人じゃないネーちゃんが「有名になりたいの?マジで!?」って煽ってくる、でおなじみの「Party Poison」はちゃんと入ってるのにな・・・・。歌わせろい。
Kaiser Chiefs 「Kinda Girl You Are」
どこか懐かしさを感じるメロディーと、言葉の繰り返しがクセになる一曲。そんなに歌詞は難しくない。英語はからっきしダメだけど、洋楽歌えるんだぜい顔をしたかったのに・・・・。カイザーチーフスはあんましカラオケに楽曲が入ってなくて、不遇というイメージがあります。歌わせろい。
サニーデイ・サービス「そして風は吹く」
アルバム、サニーデイ・サービスに収録。風が強い日、TMRごっこが出た次に名前が挙がりそうな曲。個人的に、サビに入って1秒目が盛り上がりのピークだと思う。サニーデイ・サービスっぽくないように感じられて、これも格好良いです。歌わせろい。
cero 「船上パーティー」
マイ・ロスト・シティーに収録。これはカラオケ入り秒読みだと思います。cero来てるし。
私は「ちょっと待った!」ってところを叫びたいだけなのです。ほんとにそこだけがやりたい。叫ばせろい。
The Offspring 「Rise and Fall」
アルバム、ライズアンドフォール収録。オフスプファンは皆、この曲の冒頭部分の「テテーテーテーテ テーテーテーテ テテーテーテーテ テーテーテ」の後に「uh~↓↓」って叫びたがってるのです(個人調べ)、それが出来ないから諦めの「アハンアハン」でしこりを浄化しています(偏見)。早くカラオケ導入して、ファンを救済すべき。助けろい。
Capsule 「Starry Sky」
アルバム、シュガーレスガールに収録。歌う部分はサビのみ。
確かに歌唱向けではないにしろ、昨今ネットで様々な曲とマッシュアップされ、ネタとしても新たな十八番としても重宝するであろう良曲。ボカロも良いけど、他のネットユーザーのニーズもくみ取ってほしいものです。歌わせろい。
桃井はるこ 「ラジオスターの悲劇」
アルバム、カバー電車収録。ごめんよバグルス。
原曲の、かつてのスターの静かな終わりを感じる雰囲気も好きですが、こちらは現代風にアレンジされているのが良い感じなのです。ライブとかで昔の名曲がアレンジされてよりノリやすくなってるの好きじゃない?みんな!?歌わせろい。
東野純直「PRIDE」
最初、友沢が歌ってんのかな?って子どもながらに思ってました。京アニのスピード感あふれる映像もドラマがあって良いです。歌わせろい。
新沼謙治 「DISCO★PRINCE」
アルバム、塊は魂に収録。演歌歌手・新沼謙治の渾身のラップ。
演歌歌手は基礎がしっかりしてるから、ラップ歌ってもちゃんと上手いんだぞっていうのを、新沼謙治がノリノリで教えてくれます。本当に歌いたい。
めちゃんこ長くなりましたが、思う存分言いたいことが言えました。
フリータイムもそろそろおしまい。延長は無しで。上記の曲たちがいつか配信されることを夢見て、私はカラオケに通い続けます。
【感想】映画「LA LA LAND」
感想の前に、軽く身の上話を。読み飛ばし歓迎。
昨日の夜は、元々友人とお酒を飲む予定だった。
そんなもんで、久々の再会を前にワクワクしていたけど、急遽友人の都合がつかなくなり手持無沙汰になってしまった。
金曜日の夜、急に暇が出来てしまうとなかなか埋め合わせるのは難しい。他の誰かに会いたいようで、そうではない。そんなワガママな気持ちのなかで浮かんだ妙案が、「映画館に行くこと」でした。
映画館に行くのは何年振りだろう、と思いを昔に巡らせながら、チケットには迷わず「LA LA LAND」をチョイス。封切の当日で良かった。
上映開始1時間前にチケットを取得して、晩御飯は魚介ベースの(ラ ラ)ラーメンを頂きました。煮干しと豚骨、数種の魚介が織りなす味のミュージカルは、半ば作業的な食事を、素敵な前哨戦に変身させてくれました。
そして、入場前にはポップコーンとメロンソーダを購入し、華やかなレイトショーの扉を開けたのです。
【感想】
今作のテーマは、「大人になること」であったと感じた。
若者が夢を追う中で、挫折と成長とを経験しつつ何かを得ていく。ただ、もたらされたものを受け止めるのは本人でなければならない。
セブとミアは、どちらも最後には成長と挑戦の結果を受け止めていたと思うし、それらが彼らを「大人」にさせたのだと思う。「Stand by me」みたく、「大人になったら昔の友達とも会わなくなるけど、それって自然なことなんだよ」的な、大人になるまでの人生の時の流れを肯定してくれるような良作、それが「LA LA LAND」に対して抱いた印象です。
ストーリーは王道であったと思う。夢追い人が二人出会えば、ああいう物語になるだろうという感じの。
ただ、劇中にはゴキゲンなダンスと楽曲が盛りだくさんだったので、そこはあんまし気にならなかった。むしろ、分かりやすいストーリーの方が表現しやすかったのかもね。
また、手放しハッピーエンドとは言えない分、ビターさも楽しめて良いです。
で、見た後にはタップダンスを習ってやりたくなる。「アーティスト」見た後と全くおんなじ感想という、浅浅な部分がモロ出しになるほど幸せな作品。これで渋滞も退屈じゃなくなる!皆様も是非。